今週はついに暑くなって来ましたが、まだまだお外で遊ぶには気持ちのよい季節。
たっぷり外遊びをしていきたいですね。
アトリエでは、「おそとであーと」というクラスがあります。
お外に出かけて、見つけたもの感じたものを作品にしていきます。お外にはたくさんの発見があります。
暑い日も、寒い日も、空気がからっとして何となく気持ちがよかったり、逆にしっとりとしていて気持ちがよいこともあります。鳥のさえずりがたくさん聞こえる日も、どうも車が多い日も、何となく静かな日も、その時々で変化があってそれを五感で感じます。
子どもたちを連れ出してみると、その表情、生き生きとした姿に改めて外遊びの大切さを感じさせられます。
調べてみると様々なデータが出ています。その一例としては、子どもの頃自然環境の中で多く遊んだ子ほど、大人になってからの、自己肯定感、コミュニケーション力、へこたれない力、意欲、などが高い値となってる傾向があるようです。

※国立青少年教育振興機構『子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究』2018年
実際にどんな風に、お外で遊んだらよいのか?
迷う方もいらっしゃるかもしれませんので、5月のアトリエでの活動を少しご紹介。
「タネ集め」
3月頃、春になり一気に芽を出した植物たち。
その植物たちが早くも種を付け始めているので、種探しというのをやりました。
種は本当に面白いです。その種を次の世代につなごうとあらゆる方法で、また土にたどり着こうとしています。
その、飛び方、はじけ方、大きさ、形、本当に様々でお豆のような種を見つけるだけでわくわくします。
・タンポポ
簡単で誰でもその楽しみ方を知っていますね。ふ〜っと飛ばしましょう。
もう少し観察できそうであれば、虫眼鏡で綿毛の部分と、種の部分をしっかりと目撃し、絵に描いてみたり。
・かたばみ
よくみるとどこにでも生えている、かたばみ、ふくらんださやをに触れると、ぱちぱち!っと種が飛んできます。よく飛ぶものは顔まで飛んできて、思わずびっくり!十分に熟してない緑色のものははじけません。当たり外れあるからこそ、面白い!?
手触りを楽しみます。種は小さくので集めるのは大変で不向きかもしれません。
黄色いお花を食べてみると、とてもちいさなお花だけれど、すっぱい!(食べるのはあらってからなど、少し注意しましょう。)

※画像は「小学館の図鑑neo 新版 植物」より
・からすのえんどう
緑色のさやが、黒くなってくるとぱちんとはじけて種が飛び出します。
緑色のものを開けると中から緑のお豆がきれいに並んでいて、それもかわいい。
黒いお豆はぎゅっと丸くて、ころころ転がって面白い!硬いので、小さな箱やペットボトルキャップ2つつなげてに入れればマラカスも!黒いさやが始めたものは螺旋状にねじれててその形もよい感じです。

・あめりかふうろ
緑色でつんと、上に突き出た形の根本部分のふくらみが種のありか。だんだん黒くなって、黒くなったものを触るとはじけたり。はじけたあとのさやはくるんと丸まってかわいい感じ。

※画像は「小学館の図鑑neo 新版 植物」より
・ながみひなげし
このところとっても増えた、ながみひなげし。いっこの果実に1600こもタネが入っているそう。果実を逆さまにすると、永遠にざらざらざらざらとタネが出てきます。
1個体では15万個にもなるというから、もはや天文学的数字では!?
他の植物が育成しにくくなるとも言われていますので、タネを出してそのままばらまくのはちょっと注意が必要です。
それでも、ざらざら出てくるタネが面白い。緑色の果実は上のふたが閉まっていて、茶色くなると上のふたがぱかっと開いて、タネが出てこられるようになっている構造も、よくできているなあと関心してしまいます。

※画像は「小学館の図鑑neo 新版 植物」より
アトリエで集められた種[ヘビイチゴ、こばんそう、からすのえんどう、ぎしぎし]

集めたら、じっくり描いてみても面白いですよ。

でも、描くのはあんまり楽しくない。ということもある!
そんなときは描かなくたって、良いし。図鑑を引っ張り出して名前がわかなきゃいけない訳でもない。
ただただ並べてみたり。並べてみたらあら不思議とお船になったりすることもあります。
自由に遊んで楽しみましょう〜

最後に、こちらおすすめ本です。
寝る前の読み聞かせでも楽しいし、お外に出るときに一緒に持って行ってもタネの遊び方、見つけ方のヒントになりますよ。絵もとっても素敵です。個人的に大好きな甲斐伸枝さんの絵本。
「たねがとぶ」甲斐伸枝作、森田流義監修 (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)

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