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  • 山田はるこ

アトリエの植物たち:柑橘類[アゲハ用]

街のアトリエでは、通路でわずかではありますが、プランターで植物を栽培しています。

植物の観察を含め色々な目的で育てています。

染め物にするための植物や、生地にするための綿、また観察用の野菜や、虫観察用に置いている植物、などです。今回はその虫観察用となっている(実がついたら食べるけどね)、柑橘のことをお伝えしようと思います。


[虫嫌いの方は閲覧注意です。]


金柑とレモンの柑橘系2本の木があります。どちらも大きいものではなく、背丈1m弱です。

金柑は果実のなる植物は縁起がよいと、アトリエオープンの際にお祝いで頂いたもの。もう1本はその金柑がアゲハチョウの幼虫に食い尽くされてしまいそうになって、補充として購入した柑橘植物(レモン)です。


金柑に良く幼虫がつくな、ということにアトリエオープンして数年後に気がつきました。

そう。それまでよく知りませんでしたが、柑橘系つまりミカン科の植物がアゲハチョウの幼虫の食草で、アゲハチョウはミカン科の新芽などに卵を産み付けるのです。


意識的に観察を始めると、ほぼ毎年何回かアゲハチョウが卵を産み付けに来ていて、それが育って、サナギになって、蝶になっていました。

意識的に観察しないと幼虫がいることすら気がつかないのですが、ある時、床にたくさんの黒い粒が落ちていることに気がつきました。それが幼虫の糞だったのです。

幼虫は脱皮を繰り返して3週間ほどでどんどん大きくなります。最後サナギになる少し前あたりにいわゆる幼虫として知っている様な5cmぐらいに大きくなり、その時にたくさん葉を食べては糞をするということがわかってきました。


6月頃から9月頃まで、産卵されている感じなので、その頃は良く葉を観察するとだいたい幼虫がいます。今年ははじめて、生み付ける瞬間をたまたま見ることが出来ました。人が近くにいても、逃げることなくアゲハチョウがふわふわと飛んで来て、金柑やレモンの新芽におしりをちょんちょんとつけるような感じで生んでいきました。

卵は小さな黄色いもので、6〜7個ぐらいは生み付けていたと思います。

3日ほどで、卵から小さな小さな黒い幼虫が出てきました。

そこから3週間ほど、むしゃむしゃ食べては大きくなり、5回脱皮をして黒から緑に体色が変わり、糞も大きくなってきます。幼虫が小さい内は、糞も小さいようで、ほとんど見つかりません。

2021年8月24日撮影 産卵3日後


2021年8月28日撮影 産卵1週間後




2021年9月1日撮影



2021年9月1日撮影(上の写真と同じ日ですが、大きさに個体差が出てきていました)



2021年9月3日撮影 [黒から緑の幼虫に脱皮。左側にある黒いのが脱いだ皮]


2021年9月8日撮影



2021年9月10日撮影


最後大きくなると本当にすごい食欲なので、木が丸裸になって枯れてしまうのでは?と心配するほどです。おかげでというのかここ数年は金柑はほとんど実をつけなくなってしまいました。。一度に3〜5匹は同時に大きくなってくるので、その消費量はすごいものがあります。


そして、動きがゆっくりしてきたなと思うと、枝にじ〜っとぶら下がるような感じで身体を支える糸を巻き、少しずつからだが小さくなって、サナギになっていきます。

サナギになって10~14日ほどたつと、サナギが半透明のような感じになり、うっすらと羽の模様が見えてきます。



2021年9月15日撮影



2021年9月21日撮影



2021年9月26日撮影 [うっすら蝶の羽の模様が見えてきました!このサナギは26日の夜に羽化して27日飛び立っていきました。]


そして、ついにサナギから出てきます。しばらくはしわくちゃの羽を枝にとまったまま、広げたり、たたんだりしながら乾かします。きっとある程度すぐに飛べるのだと思いますが、危険が来なければ割とゆっくり木にとまって飛たつ準備をしている感じです。

今年は、そろそろだと思って様子を観察していました。残念ながら出てくる瞬間は見ることが出来ませんでしたが、出てきた直後の写真を撮ることができました。

とってもきれいで本当に感動的。


2021年9月28日撮影 [もう一匹のアゲハさん27日にサナギの模様が見えてきて、

28日10時頃羽化]



2021年9月28日撮影 [羽を広げたり閉じたりゆっくり乾かしていました。11時半頃]




2021年9月28日撮影 [飛べるようになって、このあとお外に飛んでいきました。14時版半頃]



2021年9月28日撮影



2021年9月28日撮影



出てきた蝶の写真はその経過を観察して見てきた教室の子たちにも見せています。


今年、卵を産んだ瞬間を見た6~7個の卵からは最終的に2匹が無事に蝶になって旅立ちました。他の子たちは幼虫のうちになぜか大きくなれずに死んでしまったり、サナギになれずに死んでしまったりでした。他にも、無事にサナギになったのにサナギのまま死んでしまうことがあります。途中で死んでしまう子たちを見るから、ますます蝶がきれいに飛んでいくと本当に感動します。


生き物の様子、生き物の存在を感じられてとても面白いです。

ミカン科の植物があるだけで体験できる命の姿。

お家でも、プランターで簡単に育てられますので、お勧めです。ぜひやってみてください。



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