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  • 山田はるこ

絵を描くこと3 [描いてみよ〜]

更新日:2023年6月17日


4月「絵を描くこと」をテーマにブログを描いてみました。

というのも、子どもたちにとって絵を描くことは「楽しいことでしょ!」と思っていたけれど、実は小学生の中学年以上(個人差があって最近はもっと早くからの子もいる感じがしています。)ぐらいになるとなんだかんだ苦手意識を持つ子が多いなあという印象があって。。ここは「街のアトリエ」造形教室って絵描くでしょ!絵好きな子が来るんでしょ!?と思われるかと思いますが、「絵描きたくない!」という子も多くいます。


幼児さんでは「絵描きたくない!」の発言はほとんどでてきません。

時々「描けない」とか「とくいじゃないんだけど〜」など、ちょっと不安がる子はいたりします。それでも、クレヨンや絵の具を出して、「大丈夫だよ。ぐるぐる〜ってやってごらん!」と伝えるとほとんどの場合、難なく描くことができて、いつの間にか夢中になって取り組んでいるということが多くあります。


ところが、もう少し大きくなってくると「絶対描きたくない!」と言う子がでてきます。話を聞いていくとだいたい「ヘタだから」「めんどくさいから」とやはり、上手く描ける子がいて、自分はそうではないと思い込んでいる子が多いようなのです。それなりに自信のある子でも、絵描こうと言っても、始めは「いやだ〜」と言ったり。それでもなんだかんだと描き始めると楽しんでいたりはするのですが、描き始めまでに一悶着することは多々あって、「絶対嫌だ!」一点張りの子もいたりします。


以前は、嫌なら別の好きな事をすれば良いでしょ。ここは学校ではないんだし、好きな事をする場所だと思っていました。ただ、だんだんと色々な子どもたちの様子を見ていると「嫌だ!」と言っていても、実はちょっと描きたい子。「嫌だ!」と言っていても、描いてみたら楽しんでいる子、もいて小学生の子どもたちの発言をそのまま真に受けてはいけないのかもしれないと思うようになってきました。

小学生が「めんどい」といって素直に取りかからなくなる時の理由としては、

・「幼児の時にやったこと」と、幼稚なことへの反発

・少し先が見通せるようになり、ある程度想像の付くことをやりたくない反復への抵抗

・大人が提案することへの反発(反抗期)

・自信のないことへの拒否感


と、そんなところがあるように思います。

どれも子どもたちの成長故の反応ですので、そうかそうか。と思うわけなのですが、こちらもねばってなんだかんだと描かせると、それぞれに楽しんだり、工夫をしたり、集中して、とっても良い絵を見せてくれるのです。時には「描けば良いんでしょ!」と本当にいい加減に描いた絵もでてきますが。「いやだ」と言っていても、多くの場合は本当に良い絵が描かれます。


いい絵ができたら「いいよいいよ!」「とっても素敵!」と伝えています。

褒められて嬉しそうにしたり、恥ずかしそうにしたり、それでもなんだかなあという表情の子もいるわけですが、1枚の絵を描く。そのことで、きっとたくさんの学びがあるなあと、子どもたちの様子を見て、改めて感じるようになってきました。


どんな風に画面に配置しようか、クレヨン、絵の具、色鉛筆、何を使おうか。(ちなみに絵の具は幼児さんには人気の画材だけれど、小学生になると、にじんじゃって上手く使えないから、と使いたがらない子も多く出てきます。色鉛筆を使いたがるけれど、小学生の筆圧だと色鉛筆は結構薄くなってしまって、画面全体の迫力を考えるとクレヨンや絵の具は発色も良く、絵としての魅力をぐっと上げてくれるように思います。)そんな風に自分でまずは画材を選んで、手を動かす、目の前で線が描けて、形になっていく。クレヨンの上から絵の具を使うと、クレヨンの部分を絵の具が弾く様子が見られたり、絵の具で色を表現するときはもうちょっとこんな色に、と色を混ぜて調整し、色と形を目で見ながら様々な試行錯誤をしていきます。目の前で起こる物質的な変化をじっと見ることも大切ですし、その変化の面白さに気づくことも大切なことだと思っています。

 また、絵のことを丁寧に作者に聞いていくと、「ここのところは上手くいったけど、ここは上手くいかなかった。」「これは簡単にきれいにできたところ。でもここはなんか上手くいかなかったけれど、すごく苦労して、時間かかったのにちょっと変になっちゃった」などという具合で、しっかりと自分の感覚で評価があって、よく絵を見ていることがわかります。見る側にはわからないような小さなこだわりポイントがあったりもします。


 絵やデザインなど美術の専門的な領域になると、人に伝わっていないこだわりは意図が伝わっていない為にダメで、できる限り自分で作ったものを客観的に見る訓練をさせられます。ですが、子どもたちにとって必要なのはそんなことではなくて、自分でしっかりこだわった部分が「ある」ことが大事だと思います。たとえそれが、絵の全体から正確に伝わっていなくても。そういったこだわりは直接本人と対話をしないとわからなかったります。人数やその時の状況でできない場合もありますが、できるだけ丁寧に作品を通じたコミュニケーションを作者と取るようにしています。


絵を描く行為は、多くの決定事項がその子自身にゆだねられていて、結果的に自分自身で見て、上手くいったと気に入った作品になっても、上手くいかず気に入らない作品になっても、たくさんの経験がそこにあると感じています。


そんなわけで、子どもたちが「絵を描く=面白くないこと」と思っているような様子が、私にとっては悲しすぎるし、本当の面白さを知らないからに違いない、と思っているのであの手この手で「絵」を描く手法を色々と変えて、子どもたちの中にあるただの「絵」とちょっと違うアプローチをすることで、色や形を楽しめるような工夫をしています。というか、そうせざるを得なくなってきた様なところがあります。


と言うことで、色々なアプローチで絵を描くことに取り組んでいます。



[↑1年生]少し自信なさそうに描き始めたけれど、めちゃくちゃいい虫の絵。手のスタンプや、直接指先なども使って、描き上げていました。











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